山形県酒田市教育委員会
CBTを普段の授業に組み込むだけでなく、児童生徒の自主学習の手段とすることで基礎学力の向上と学びに向かう力の育成
CBTによって、児童生徒の"学びに向かう力"を育てていくことを期待している
小学6年生のクラスにおいて、40分で計算100問を解くケースを見学したのですが、児童が途中で飽きたり諦めず、黙々と解いているのが印象的でした。タブレットが導入されたことで授業に集中する子が増えた、前向きに勉強するようになったという話を聞き、学びの個別最適化におけるタブレット端末の有用性を感じています。 また、TOFASは資格試験の側面があり合格証が発行されます。さらにその資格は世界基準で測定されている話をすると、児童生徒はより魅力的に感じ、やる気に繋がると感じました。
■酒田市として、CBTに期待していることは何ですか?児童生徒が毎日コツコツ行う学習習慣の育成を目指しています。教員が課した宿題を黙々と取り組むのではなく、児童生徒自身が個別の目的意識を持って、毎日計画的に学習に取り組んでいく、"学びに向かう力"を育てるためのツールとして使いたいと考えています。自分自身で目標を立て、その達成のために必要な学習を自主的に計画しながら取り組む経験を積み上げることで、将来生きて働く力になったらいいなと思っています。
酒田市教育委員会
学校教育課
齋藤 葉川指導主事
授業のまとめとして単元別テストを実施し、児童生徒の理解度を把握する
「単元別テスト」は、毎時間の授業や単元終わりのタイミングなど、教員の授業/単元計画に即した方法で児童生徒の理解度を測るツールとして柔軟に活用することを想定。
CBTは教員の採点業務や結果を集約/分析する業務の負担を削減することが可能。これまで採点業務に使っていた時間を、次の授業づくりや児童生徒と向き合う時間にあてることで、教員のスキルアップや児童生徒の学力向上に寄与。
強みとのびしろを理解することで、効率的な自主学習を実現し学びの定着をはかる
「TOFAS」を新年度頭や学期はじめなど、児童生徒が自身の学習状況に合わせてタイミングを選んで実施。
児童生徒は、自分自身の強みやのびしろが分かりやすく可視化された「結果表」を確認することで、自主学習で取り組むべき内容を把握。
一定期間を空けたのちに、改めて「TOFAS」を受験し定点観測することで、児童生徒のモチベーション向上や基礎学力の定着を実現。